テレビやCMで大人気の「ふなっしー」。そしてご当地キャラの「くまモン」「ぐんまちゃん」などなど、全国各地で〝ゆるキャラ〟が活躍している▼地元の観光地や特産品をイベントや番組などで紹介するとともに、人気キャラともなればグッズの販売収益までをも地元にもたらす▼人気者の「ふなっしー」が、船橋市非公認のオリジナルキャラクターであることはよく知られているが、〝彼〟も地元には大きく貢献している。昨年5月、船橋市が「ふるさと納税で5千円以上の寄付」をしたひとに、市の公認キャラと「ふなっしー」のイラストが入ったクリアファイルをプレゼントすると発表。開始からわずか1カ月で約440万円の寄付が集まり、過去の年間寄付額をあっさり更新したという。〝本人〟も多額の住民税や法人事業税を納税しているのだろうから、文字通りの「地域振興キャラ」だ▼ゆるキャラの人気に便乗しようと、全国の独立行政法人の多くがマスコットキャラクターを製作している。財務省によると935機関のうち105機関がマスコットを採用しており、着ぐるみを所有していた機関も28あった。しかし、その製作コストは1体当たり平均約60万円にものぼり、年間稼働日数は平均19日にすぎなかったという▼国税庁のキャラクター「イータ君」が大活躍する確定申告シーズン、税の行方に目を光らせたい。