馬主として獲得した賞金

事業所得なら税負担軽減


 競馬ファンならば、競走馬を所有して重賞レースに勝ちたいものだと、一度くらいは夢見ることだろう。だが、個人馬主になるには一定以上の資産を持っていなければならない。

 

 競走馬の購入や厩舎への委託などで何かとお金がかかるというだけではなく、JRAの規定では、年間所得が過去2年ともに1700万円以上で、かつ保有資産が継続的に7500万円以上なければ個人馬主として登録すらできない。

 

 馬主として獲得した賞金は「雑所得」または「事業所得」になる。事業所得に該当したほうが基本的に税負担は少なくて済む。給与所得などの他の所得と損益通算できるためで、赤字になれば税金が還付というかたちで戻ってくる。

 

 また損失を他の所得から控除しきれなければ、翌年以降に繰り越して所得から控除することも可能だ。事業所得は青色申告控除などの控除対象になるという点も大きい。