電話番号に資産価値がある?

通常は非減価償却資産


 電話番号で経営者が好む、いわゆる〝良番〟といえば、「1234」、「8888」といったお客に覚えてもらいやすい番号や、「0141」(オイシイ)、「4147」(ヨイシナ)といった事業内容に関連する番号が挙げられる。

 

 固定電話の番号は、形のない固定資産(無形固定資産)である電話加入権として取得する。この電話加入権は税法上、取得しても損金処理できない「非減価償却資産」に該当する。

 

 しかし、良番となると通常の加入権とは別の価値が上乗せされるため、譲渡性がある資産とみなされる。付加価値分の全額を損金にすることはできないが、一定部分であれば損金処理できる可能性があることを覚えておきたい。

 

 インターネット上には良番専用販売サイトが乱立している。その相場は希少度により、数万円から100万円超までピンきりとなっている。7ケタが同じ数字で揃う携帯番号などはかなりレア度が高いようで、500万円という金額が掲示されているものもある。ぞろ目の番号は大きな財産といえそうだ。(2016/09/18)