一般農地を宅地にするための工事をしている間に所有者が死亡したとき、相続税額の計算で必要な土地評価額はどのように計算するのだろうか。
一般農地の固定資産税は、食糧需給などの政策上の観点から低く設定されている。農地として相続すれば土地評価額(固定資産税評価額)は低くなるが、宅地造成中のときは工事にお金をかけた分、評価は高くなる。
まず、造成工事着手直前の「一般農地」のままであると仮定したときの価額(旧地目での評価額)を算出。次に、造成工事着手時から課税時期までの間に支出した埋め立て費、土盛り費、土止め費、地ならし費などの費用を計算する。これらの費用を工事の進捗率によって課税時期の価額に置き換え、その金額の100分の80を旧地目での評価額にプラスした額が造成中の宅地の価額になる。(2016/12/11)