相続税を申告する際に必要な書類のひとつに、被相続人の銀行口座の残高証明書がある。通帳に記帳されている数字でよさそうなものだが、借入金などマイナスの残高も確認しなければならないため証明書が必要になる。
金融機関から残高証明書を取得する際にはいくつかの注意点がある。まず、相続発生時点、つまり死亡日の残高証明書を取得するということ。そして利息分を計算してもらうことだ。
残高証明書に記載されている金額は、相続が発生した日の元本の金額が記載されているが、定期預金であれば預けた日から死亡日までの利息が発生しているため、計算する必要がある。この利息を「既経過利息」という。
残高証明書を取得するには手続きに行く人の実印と印鑑証明に加え、戸籍謄本(除籍謄本)も必要になるので覚えておきたい。(2020/10/14)