地ビールを製造したい

免許の取得条件は?


 お酒を製造するには、自分で楽しむときを除き、税務署から製造免許を受ける必要がある。税務署は酒類製造免許の発行申請を受けると、申請者の製造技術能力や製造設備状況のほか、製造免許を受けてからの1年間で見込める製造量(法定製造数量)が一定の数量に達するかどうかを審査する。

 

 ここでいう「一定の数量」は、酒の種類ごとに定められていて、ビールであれば60キロリットル、発泡酒、ウイスキー、ブランデー、果実酒などは6キロリットルとされている。いったん免許が発行されても、これらの法定製造数量を実際の製造数量が下回り続けると、免許は取り消される。

 

 なお、ビールの基準は平成6年3月まで2千キロリットルだった。条件が緩和された影響で小規模生産の地ビール業者が次々に登場。最盛期には300社のメーカーが全国各地にあった。(2016/09/21)