インターネットの発展によって、個人が海外の業者から商品を直接買う「個人輸入」が増えている。輸入品には原則として関税が発生するが、関税は発送方法や品物の課税価格によって異なるため、その通関手続きには注意が必要だ。
個人輸入のルートは、①国際郵便、②国際宅配便、③一般貨物――の3通り。ルートごとに納税方法などの通関手続きは異なるが、いずれも海外から商品を輸入したときは、その品目に応じた関税が課される。
国際宅配便については、関税の申告から納税、輸入許可といった一連の通関手続きを宅配業者が代行し、「ドア・ツー・ドア」で自宅まで配達されるケースが多い。また、課税価格が1万円以下のときは関税、消費税、地方消費税が免除される。
なお、個人が使用する目的で輸入した場合は、海外小売価格に0・6を掛けた金額が「課税価格」となる。円換算で約1万6千円程度までの品物であれば、関税はかからないというわけだ。(2016/06/27)