ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑氏。その賞金は大学に寄付する意向だという。賞金の総額は1億1500万円で、共同受賞者のジェームズ・アリソン氏と分けあうそうだ。
ノーベル賞の賞金には基本的に税金が掛からない。ただし、経済学賞に限っては課税対象だ。賞金で非課税となるのは「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」と規定されていることから、スウェーデン国立銀行から賞金が出る経済学賞は課税対象となっている。
本庶氏は京大に賞金を寄付する意向を示しているが、国立大学法人や学校法人への寄付は一般的に税制優遇の対象となる。総所得金額の4割を上限に、寄付金額から2千円を差し引いた金額を所得から控除することが可能だ。また、寄付先が科学の振興や文化の向上につながる取り組みをしているなどの条件を満たせば、総所得金額の4割を上限に、寄付金額から2千円を差し引いた金額の4割を税額から控除することができる。所得控除か税額控除か、どちらか有利な控除制度を選択することとなる。(2018/11/02)