機械や装置の耐用年数は1日約8時間の使用を目安にして設定されている。そのため24時間フル稼働で〝酷使〞する会社の実態には即していない。
稼働状況に見合った償却年数にするには、超過使用時間に対応する「増加償却費」を通常の償却費に加算する会計処理方法を使う。増加償却費は、通常の償却費に「1日当たりの超過使用時間×3.5÷100」で計算した増加償却割合を掛けた値だ。
大量発注を受けて機械をフル稼働しなくてはならない事業年度は、この増加償却を行うことで通常よりも多めに償却し、利益の圧縮につなげることができる。(2017/04/11)