相続にあたり、ほとんどの場合で動産は交換価値が低く、かえって廃棄処分費用がかかってしまうものもある。そのため遺産分割協議では省かれることが多いが、動産のジャンルごとに整理してみたい。
まず「自動車・船舶」は交換価値が高く、遺産分割協議の対象になるだろう。「書類」は、交換価値があることは少ないが、法的な重要書類や資料価値がある書類、相続人全員に保管義務のある書類もあり、その場合は必ず遺産分割協議の中で処理すべきだ。
また「貴金属・書画骨董・美術品」も、遺産分割協議の対象とすべきもの。名画のニセ物も含め、価値を認める人がいるかもしれないので、業者に引き取らせるか、専門家に鑑定を依頼したい。そして書籍や家具などの「身辺の器具」は、遺産分割協議書の上では、動産一式として処理される。(2017/06/23)