病歴がある、または病気のリスクが高まる中高年層が加入を検討しておきたい生命保険がある。「無選択型の医療保険」と「引受基準緩和型(限定告知型)の医療保険」だ。
無選択型は、過去の病歴などで生命保険への加入が困難な人を対象にしたもので、「誰でも入れる」などの名称がついているものが多い。ただし、一般の医療保険と比べ、契約後90日までの入院や手術のほか、契約前から発病していた疾病による入院や手術も保険の給付対象にならないなど、給付条件が厳しくなっている。保険料も割高だ。
一方、引受基準緩和型は、契約時に医師による診査が不要で、通常の医療保険に比べて告知項目が少なくなっている。病気で通院中の人も契約できる。また、過去に治療歴のある病気での入院や手術も保険金の給付対象となる。ただし、契約後1年間は給付金額が半額になるといった制限がある。
最近、生命保険各社は、中高年層に焦点を絞った新商品の開発に力を注いでいる。その背景には、30代前後を対象とする主力商品の頭打ち傾向があるようだ。(2017/06/17)