日本中央競馬会がホームページで公表している「払戻金ランキング」を見ると、思わずため息が出てしまう。数百万円、数千万円はもちろん、ここ数年だけでも億単位の払戻金を手にした人が何人もいる。
ここで忘れてはならないのが、競馬で儲けたお金にも税金がかかるということだ。払戻金から当たり馬券の購入費を差し引いた金額が50万円を超えていれば一時所得の課税対象となり、確定申告をして税金(所得税+住民税)を納付しなければならない。
例えば、1万円の馬券を購入し、100万円の払戻金があった場合は、課税対象額は、{(100万-1万) -50万}×1/2=24万5000円となる。この金額を他の所得と合算して税額を算出する。
高額払い戻し窓口では、住所や氏名が聞かれることはないので、税務署が競馬で儲けた人を把握できる仕組みはない。しかし、税務署は個人の銀行口座を調べ、一時金に大金が入っていることを確認し、通知を送ることができる。競馬で巨額の富を手にした人がタンス預金をしているというウワサは本当なのかもしれない。(2017/06/24)